レアメタル資源争奪戦―ハイテク日本の生命線を守れ!
中村 繁夫
日刊工業新聞社 刊
発売日 2007-03
必携のレアメタル解説書 2007-04-30
「レアメタル・パニック」で衝撃を受け、次に購入した書籍がこの「レアメタル資源争奪戦」であった。グローバルなレアメタルの動向と争奪状況がグラフ,表,地図等を駆使し解き明かされており、レアメタル・パニックより専門性が高くなっている。現在のレアメタル業界を俯瞰する解説書として活用するには最適である。レアメタル・パニックが入門編なら、こちらは解説編である。この解説編を上手く利用することにより、「レアメタル・パニック」の内容がより理解しやすくなっている。昨今、新聞・雑誌等にレアメタル関連の記事を頻繁に見かけるようになった。それらの記事を読む度に、この書籍「解説編」に目を通すと、記事の内容が実に理解しやすく助かっている。本の最後にキーワード索引でもあればなお助かるのであるが‥。その辺を差し引いても、是非、手元に置きたい書籍の一品である。
日本産業界の将来は? 2007-04-20
レアメタルってあまり聞きなれない言葉だけど、この本を読んで、いかに日本産業界に大切なものであるかがわかった。日常の生活では、決して目にしないものだけど、毎日実は接しているレアメタル。車や携帯電話やデジカメにも必要不可欠なコアな部分である。
ほぼ100%日本はその資源を輸入に頼っている。その資源争奪戦に世界の競合の中で日本は苦戦。いや、苦戦ならまだいいが、戦略性の欠如かつ危機感すらない。このままいけば、日本の産業界には発展がなくなり、技術立国の日本はどうなるのか?
日本産業界の危機を乗り切るために、声を大にして伝えているこの本は必見。
ただ業界用語が並んでいるのではなく、よりわかりやすく説明があり、著者の世界観も含め、主観もストレートに表現してある文章が分かりやすい。
調和から共生へ 2007-04-19
長年、レアメタル・ビジネスを専門にしてきた著者の言葉、および本書で扱うデータは、ひとつひとつ経験と事実に裏付けられた重さを持つ。著者は、レアメタルという鉱物を見つめることで、実は、世界の動向を見つめているのだろう。
「国家規模での探鉱・備蓄・代替材料、及びリサイクルの必要性」という著者の提言は、日本の安全保障と世界の今後を考えても、重要だろう。
だがしかし、最も心を打ったのは本書の終盤。「環境破壊商人」と呼ばれる要素があるレアメタル・ビジネスだからこそ、「資源開発と環境保全との調和と共生」が必要だと著者は繰り返し説いているのだ。
既存の、資源を買い漁るだけの「バブル型儲けビジネス」ではなく、地球環境の視点をも備えた著者の姿勢・思想に、ひさしぶりで日本の産業界に登場した、世界に誇れる「本物のリーダーシップ」を見ることができた。
昔は石油、今はレアメタルといっても過言ではない 2007-04-02
日本のマスコミの殆どはかつて石油ショックの時は上や下への大騒ぎをしていましたが、今日
レアメタルが日本の産業にとって必要不可欠、いやまさに生命線であるというのに忍び寄る供給不安
に対して殆ど関心を示さないとはなんともお寒い限りです。
昨今、経済発展を続ける中国がなりふりかまわず資源外交を展開しているのに対して、日本は
政財界ともにいかにも無頓着という印象が否めません。
そういう状況を憂い、日本が今後取るべき方向を述べている中村繁夫氏の明瞭かつ大胆な提言
には拍手を送らずにはいられない。
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