逆説の日本史〈10〉戦国覇王編
井沢 元彦
小学館 刊
発売日 2006-06-06
信長観が変わりました。 2007-02-16
織田信長が、世界史においても特筆すべき人物であるという著者の視点には同感できます。
大陸文化伝来以降、日本を統一してアジアに進出するという視点を持った初の指導者として、その実現ために天皇を越える存在となることを必要とした、権威を超える権威として「神」となることが必要であったという分析を実に冷静に行っています。
秀吉もその後の徳川家康も、信長のアイデアをいただいていたというのは本当なのかも知れません。
日本人が宗教に寛容になったのは、信長が「政教分離」を力で断行したからだ、という著者の分析は見事です。
信長は単なる虐殺好きの変わり者武将として描かれるドラマや小説は、もうつまらなくなってしまいました。
「信長が現代にいたら、どのような戦略で世界に打ってでるだろう?」と思うことしきりです。
中学生くらいからお薦め 2007-02-13
内容はとても素晴らしい。日本史の中でも戦国時代、それも信長が活躍したあたりは本当に
面白いので、勉強嫌いな学生さんでもこの辺りはよく覚えているんじゃないかな。
私が授業を受けたときの教師はどちらかというと信長に対して嫌悪を抱いていた方だった
ので、信長の功績よりもこんな酷いことをしたというような、ネガティブな方面を強調した
教え方であり、小学生の頃からこの時代のことを図書館とかで勉強してた自分には面白い
授業ではなかったな。
この本は、信長のやった酷いこと・良かったことがよく書かれてあると感じます。また、
現代の感覚だと酷いことでも当時の常識を考えて判断すると、それは酷いことではないと
なる見方は学校の勉強だけで覚えている人には結構新鮮な見方だと感じるんじゃないで
しょうかね。
日本史の勉強となるのは勿論だが、こういった見方もあるんだという感覚を味わっていく
ことで国語力もつくと思うよ。
内容については他の方のレビューを参考にしていただきたい。信長に対して好感を持ってる
方なら勿論お薦め。どちらかというと嫌いな方にも、この行動にはこういった意味があった
のかと信長に対する見方に変化を起こさせること間違いなし。
従来の信長像を覆す新しい解釈 2006-08-20
本書は信長を残忍な無神論者ではなく、宗教に寛容だが従来の偏狭かつ狂信的な宗教集団を徹底的に非武装化して、宗教というアヘンに日本人を取り込ませない道筋を作ったとみている。確かにその見方もあると思うかが、ではなぜ、他の戦国武将と違い、天下一統をライフワークとして斬新な手法、考え方で推進していったのか、その原動力や彼の独自性を作り上げた背景などの説明が十分とは言えず、その点で物足りなさを感じる。また、なぜ、信長が旧来の権威、天皇家を徹底的に排除しなかったかについて、このシリーズのテーマである日本人の「怨霊信仰」を理由にしているのも短絡的に感じる。
日本史最大の英雄・織田信長 2006-07-01
本作が扱うのはわずか15年ほどだが、その対象が日本史上最大の英雄・織田信長の上洛以降の彼の天下布武を目指した行動、彼による日本変革の構想の本質、そしてこれまた日本史上最大の事件・謎である本能寺の変であるから、面白くないはずがない。特に、この時期以降の日本人(の多く)が異なる宗教(宗派)間での血生臭い争いから解放されることになったのは、彼が戦闘的な宗教集団と徹底して戦ったからだという指摘には大賛成である。それこそがまさに信長が後世の日本人に残した最大の贈り物なのである。本能寺の変に関しては、作者は従前の説(朝廷黒幕説)を変更して光秀の単独犯説を本書では採用しているが、独断専行型のリーダーに対して典型的な日本人である光秀が耐えられなかった故の発作的な行動である、とする作者の指摘に私も賛成する。さて、多くの人にとって、もし彼が本能寺の変をサバイバルできたなら、もう少しその死が先であったら日本はどうなったかという、歴史では禁物のIfの誘惑に抗し難いことだろう。本書でも信長がもう少し長生きしたらどういう行動をとっただろうかについて触れているが、同じ作者による「信長秘録 洛陽城の栄光」「日本史の叛逆者 私説・本能寺の変」はそれぞれこのIfに焦点を合わせた興味深い読み物なので、本書と併読することをお薦めします。
さらに詳しい情報はコチラ≫
このサイト「歴史ネット」は歴史の情報を豊富にそろえています。歴史に関する書籍はひととおりそろえてますので、ぜひご活用ください。
テレビショッピング
TVショッピングの動画です。面白いものを集めました。これを見てもインターネット通販の勉強にはなりませんが、息抜きにどうぞ。
セルのテレビショッピング
このサイト「歴史ネット」は、アマゾン(Amazon)、楽天のアフィリエイトシステムを使って商品を紹介しています。アマゾンで購入する場合には、1500円以上は送料無料(カードを使えば、振込手数料も無料)です。楽天で購入する場合には、通常は送料・振込み手数料がかかりますが、店舗によって条件が違いますのできちんとお確かめの上ご購入ください。