ABCDJ―とびきりの友情について語ろう
ボブ・グリーン
日本放送出版協会 刊
発売日 2007-04
なぜこの本が長編になったのかを考えると、泣けてくる。 2007-06-03
約20年前に日本を席巻したアメリカの名コラムニスト、ボブ・グリーン。彼の最新作であるこの本は、代表作のひとつ『十七歳−1964春/秋』にも登場する、ボブの少年時代からの親友5人組「ABCDJ」の生涯にわたる友情の物語だ。
彼らが57歳になったある日、Jことジャックが末期がんを宣告される。残された時間をともに過ごすため、アレン、ボブ、チャック、ダンの4人は思い出が詰まった故郷へと集まり、5人で20年ぶりの同窓会を開く。
かけがえのない親友ジャックの人となりを、ボブは彼の持ち味である「市井の視点」で見つめ、どこまでもていねいに描いていく。とくに、さりげなく人のため、家族のために尽くす、ジャックの温かいエピソードの数々・・・・・その描き方には、ボブの持ち味がよりいっそうの冴えを見せる。
それは、無二の親友が最期を迎えるとき、残される者はどうあるべきかを考えたボブが、「思い出を全部かき集めて、どんなに素晴らしい人生だったかを知らせてあげるんだ」と決意したからにほかならない。そして、悲しみで途方に暮れることなく、懐かしさとユーモアにくるまって、親友にサヨナラを告げるのだ。
「親友の死に対して、いかに立ち向かうか」という重たいテーマを前にして、気丈な決意が必要だったボブの心情を思うと、涙がとめどなく流れてくる。身近な人の大切さが、あらためて身に染み、感謝の気持ちで胸がいっぱいになる。
そんな一冊です。
もっと評価されていい作家 2007-05-21
『ボブ・グリーン十七歳』が日本でベストセラーになってからもう20年だ。相変わらず彼が書く文章は、愛情や誠実さでみちあふれている。この『ABCDJ』もボブ・グリーンをはじめとする5人の40年〜50年にわたる友情が描かれている。『ボブ・グリーン十七歳』を読んだ人にとっては待望の一冊。ボブ・グリーンは、もっと人気が出てもいい作家だとおもうのだが…。
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