ウェブ社会の思想―〈遍在する私〉をどう生きるか
鈴木 謙介
日本放送出版協会 刊
発売日 2007-05
泣いた。 2007-06-08
泣いた。
社会批評の本で泣いたのは初めてです。
この本が、いまのぼくの想い(ぼく自身への反省も込めて)を代弁してくれました。
いま、ぼくと関わる全てのひとたちに伝えたい言葉かもしれないな。
後期近代という時代の本質を紐解き、またその時代を生きる著者と同世代、それ以降の世代の実存的な諸問題に対する著者の真摯な応答がこの本の中にあります。
ひとは誰しも誰かから認められないと(=必要とされないと)生きていけない。
社会は、ひととひとが関わり合うことによって成立してるから。
ひとと関われなくなる(=孤立する)ということは、社会の中で生きていくことを否定されることと同じ。
孤立と孤独は違う。
孤独は、敢えて独りになり省みる行為。
孤立は、社会(集団)の中で自分の居場所がない状態。
孤独はひとを成長させるために必要な行為だが、孤立はひとを成長させることはない。
孤独は自分の外に世界があることを自覚しているが、孤立には外の世界(省みれる環境)が最初からない。
だから、孤独より孤立のが100倍辛い。
大切なのは、自分と違う存在がいる(=外の世界がある)ということを知ること。
知り合おう。
手を取り合おう。
ぶつかり合おう。
外の世界に開かれよう。
皆が孤立しないために。
<消費する私=神>の原理を暴く 2007-06-03
平成ニッポンラッダイト運動を起こして、ケータイ、パソコンは勿論、大型化するクルマ、電車の自動改札等々等々を破壊したくなる今日この頃であるが、そんなロマンティックな夢想が思想としてさえ、この醜い現代を救えないことは明白だ。
ユビキタスな世界に偏在するの私であって、「神」である。消費する私、レヴューを書く私、
電車に乗る私、これらは自己を拡大しつつ縮小する臨界点(それは消費の場である)に顕現した私=神なのである。
西垣通は最新刊において、グーグル=一神教原理を暴いているが、「偏在する私」というテーゼは「八百万の神」がそれぞれ異質なままで遍在する事態とは大いに異なる(八百万の神が遍在するとは、一神教原理が貫徹していないということにしておこう)。
鈴木の本書は、私=神の消費共同体原理の隅々までを支配する技術的側面を思想的に分析した稀有のものであり。ラッダイトシンパも、アクションを起こす前に一読の要あり!
僕はルサンチマン('Д` )?! 2007-06-01
ベタに言えば”ちょっと救われる”
〈遍在する私〉をどう生きるか
という問いに対して、
現代の日本思想を主にアンソニー・ギデンズを引用し分析している。
ユキピタス社会に対する問題を弁証法的になんとか希望を見出そうと
もがいている感が文章からひしひしと伝わってくる。
リバタリアン+データベース超OK的な現状ってこれでいいの?
なんかむかつく。
でも諦めて流されないといけないのかなぁ?
”イキニクイ”、”クルシイ”
でも鈴木さんならこの”イキニクイ”、”クルシイ”を解決する処方箋
を与えてくれるかも知れないと期待しまくりな僕はルサンチマン('Д` )?!
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