バグダッド・バーニング―イラク女性の占領下日記
リバーベンド
アートン 刊
発売日 2004-07
ニュースだけでは見えてこないこと 2006-08-03
対イラク戦争はなぜ始まったのか?イラクの人々は何を思って日々を過ごしているのか?
マスメディアは事実を伝えているようでいて、実は一方的なものの見方しか提供していないことも往々にしてあるものですが、インターネットそしてブログという媒体を通して、イラクに住むイラク人の若い女性の視点から見た、対イラク戦争についての日記を読むことが出来ます。
ブログは今でも続いていますが、この本は、そのブログの最初の部分の日本語訳を、本としてまとめたもの。
イラク戦争に関わる政治的な背景、人物の氏名等も満載なので背景知識が無い人にとっては本来難しいのでしょうが、この日本語訳ではちゃんと脚注がついて説明があるので、これまでイラク情勢についてほとんど知らなかった人でも理解出来るようになっています。
日常的なエピソード、悲惨な状況下であってもユーモアセンスを決して忘れないコメントに溢れていて、活き活きとした感性に満ちた一人の女性の姿がうかがえます。
日本にいて、日本(あるいはアメリカ)のテレビと新聞を読んでいただけではなかなか伝えられることはなかったであろうイラクでの日常を垣間見ることが出来ますので、片側の勢力の視点からのみ伝えられる報道に疑問や不満を覚えたことのある人なら、一読の価値ありだと思います。
「イラク戦争」って何だったの? 2005-01-10
~なぜイラクは攻撃されてるの?と、
2003年3月20日にテレビを見ながら思った人がいたら、
是非この本を読んでみて欲しいです。
自分の場合、攻撃の前も後も、自衛隊が派遣される時も、
「イラク国民はどうしたいんだろう、どうして欲しいんだろう」
という事をずっと知りたいと思ってきました。
この本は、その疑問に対する一つの答えでした。
ある若い女~~性とその家族の日常が、
機知に富んだ彼女の文章で生き生きと描かれ、
笑ったり胸を詰まらせたり忙しく、一気に読んでしまいました。
彼女らをとても身近に感じました。
「武装勢力」「自爆テロ」「○○人死亡」のニュースの向こうで、
普通の人々が確かに生活しているのだと感じさせてくれました。~
平和とは… 2004-10-08
平和とは、一見なんの変化も無い日常が普通に続けられる状態。
一方的な考えの押し付けは、何の進歩ももたらさない。
どちらが正しいとか間違ってるとか、そんな次元で語られる事では無いはず。
ましてや多大な犠牲をしいて得られるものでは無いはず。
戦場に送られて死んでいったアメリカ人にも、戦場になったイラクで死んでいったイラク人にも守るべき、守られるべき家族がいるのだから。
戦争は何の解決にもならない。 そして平和は… 人々の心の平和は遠のいた。
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