リサイクル幻想
武田 邦彦
文藝春秋 刊
発売日 2000-10
ちょっと前の本だが、読む価値あり 2007-06-06
ちょっと前の本だが、その重要性は変わらない。
いや、当時よりもさらに「リサイクル」「エコ」などといった言葉が言われるようになっている今、ぜひ読んでおきたい本だ。
決して読みやすい本ではない。
専門用語は多いし、文章自体もそれほど平易とは言えない。
学術的な、結構マニアックな解説も多い。
しかし、「そもそも金属とは何か?」「石油から別の物質が作られるというのはどういうことか?」といったようなことはなかなか知る機会がないために、ちゃんと読み込めば読み込むほど、知的好奇心を満たしてくれる。
そして、そうした基礎知識を得た上で「リサイクル」というものの虚像について丹念に説かれているため、説得力は抜群だ。
本書の最後で著者の提示する解決方法が、本当に現実味のあるものなのかは、なにしろ専門知識がないからなんとも言えない。
だが、「ゴミを分別すればいい」「ペットボトルはもう一度ペットボトルとして再利用できる」といった我々の「常識」を打破してくれる、非常に刺激的な本である。
リサイクルの実現性について本質的な議論を展開 2007-05-15
「環境問題はなぜウソがまかり通るのか」で有名になった著者の前作(H12)である。
循環型社会を実現していくためには、リサイクルが必須である。現在、リサイクル技術の開発や、リサイクルシステムの構築が試みられている。しかしながら、現在考えられているようなリサイクルシステムを有する将来社会というものが成立するのか、という本質的で根本的な問いかけに、答えようとする本である。
一般的な感覚として、現在のリサイクル技術やリサイクルシステムでは、リサイクルシステムは経済的に成立しないが、リサイクル技術が開発されたり、リサイクルのシステムが一旦構築されれば、循環型社会は実現される、という期待を持っていると思う。
しかしながら、本書では、工学(有益な物質:資源の濃縮に用いられる分離工学)という客観的な手法を用いることで、リサイクルが本当に環境や資源問題に対する有効な手立てとなるのか?という問いに取り組んでいる。
分離工学による検討では、リサイクル技術やシステムは確立されているという理想的な状態を仮定した時でさえ、現在目指しているリサイクルシステム(資源ごみの中に希薄な濃度で含有されている有用資源を分離濃縮して取り出すこと)は成立しない。
一方で、著者は、4つの解決案を提示している。それぞれ、今までとは異なる発想や概念が含まれているため、直ぐには受入れ難い部分があるが、その中の一つの「人工鉱山」が一番実現性があろう。これは、まず、廃棄物を燃焼して有機物からエネルギーを取り出し、残った灰を埋め立てて人工鉱山にするものである。そして、金属資源が枯渇し始めたら、備蓄した人工鉱山から有用な金属資源を採掘する、というものである。
現在、PCや携帯の廃棄物から、金などの貴金属やレアメタルを取り出すことが行われているが、これは本書で著者が提言した、人工鉱山コンセプトと言えるのではないだろうか?
循環器社会 2007-03-28
というのは実は農業あるいは花つつくりでは
社会ではないがすでにあるわけです。
苗をそだて食欲にまわし少しだけとっておく
花がさき種ができまた、蒔くというはなし。
しかし、これの最後もあわれです。
やはり病原菌に連作は負けるのですね。
たしかにわたしも物をあまり持たない生活
に近い生活をしていますが
何にもかわないとリサイクルストレスになりかねません。
ひじょーにおもしろい本です、一読推薦。
リサイクルする必要などない 2007-03-21
著者は過去にも、現在の日本のようなリサイクル活動がかえって資源を浪費しているという事実を指摘しているが、その延長戦にあるのが本書である。ちょっと知恵のある人は、リサイクルのために走り回るトラックや、分別の人間の労働、精神的な負担、さらには資源の再利用というものが、全体でどれだけの人間の無駄な活動を増やしているのかを疑っているだろう。
著者の結論は、分別もリサイクルもやめて、すべてを燃やして発電し、その残りの灰は未来への人口鉱山とせよ、というシンプルなものである。これはわかりやすい上に、エネルギー的に見てプラスチックの含むカロリーなどからしても、従来の石炭・火力発電に加えるものとして納得がいく重要な提言である。ドイツや日本でもゴミをペレットにして発電し始めているが、さらに大規模に行うべきだろう。
しかし、材料工学の専門家である著者は、地球に残存する化石エネルギーや金属の埋蔵量が有限であるという仮定に基づいて、将来世代のためのゴミ灰の人口鉱山の作るのが良いという。しかし、サイモンやロンボルグの著作を待つまでもなく、事実は資源は実質的・経済的にに無尽蔵に埋蔵されている。つまり、すべて燃やして、発電した後は、埋め立てにでも使うべきだということになるだろう。
あと、最終章で著者は、長く使う美学を推奨するが、そもそも人間の作る工業製品で30年前のものと現在のもので同じような価値を持ち続けるものがあるだろうか?技術の変革は速いので、10年でスクラップにするというのは、機能主義的な合理性を持っているのではないだろうか。
よって僕の納得する地球環境主義者は、リサイクルする人たちではなく、使わない・買わないという人たちだけである。
テーマ、内容は本当に良いのだが 2006-07-05
科学的な、冷静な目でリサイクルを突き詰めて考えた本。
「リサイクルは環境に良い」という漠然とした社会通念に疑問を
投げかけます。
今言われているリサイクルがなぜまずいのか、
多くの例、矛盾点を上げて指摘しています。
「リサイクル」というものに対する考え方を大きく変えさせられました。
良書と言っていい部類に入ると思います。
しかし、全体を通して文章があまり上手ではなく、
なんとなく自分勝手な文章だと感じました。
出てくる用語や量の説明もわかりにくいと思います。
5章では、材料の性質が詳しく書かれてあるのですが、
果たしてここまで掘り下げる必要があったのか…?
ちょっと疑問です。
ほかにも冗長だと思われる文が多いです。
内容は良いのに…惜しい!
さらに詳しい情報はコチラ≫
このサイト「建設ネット」は建設の情報を豊富にそろえています。建設に関する書籍はひととおりそろえてますので、ぜひご活用ください。
テレビショッピング
TVショッピングの動画です。面白いものを集めました。これを見てもインターネット通販の勉強にはなりませんが、息抜きにどうぞ。
セルのテレビショッピング
このサイト「建設ネット」は、アマゾン(Amazon)、楽天のアフィリエイトシステムを使って商品を紹介しています。アマゾンで購入する場合には、1500円以上は送料無料(カードを使えば、振込手数料も無料)です。楽天で購入する場合には、通常は送料・振込み手数料がかかりますが、店舗によって条件が違いますのできちんとお確かめの上ご購入ください。