あなたが世界を変える日―12歳の少女が環境サミットで語った伝説のスピーチ
セヴァン カリス=スズキ
学陽書房 刊
発売日 2003-07
伝えたい言葉 2007-06-10
この本は以前から知っていましたが、実はそれほど興味を持ってはいませんでした。12歳といったら日本では小学6年生、その年齢の子が世界の重鎮に向かってスピーチをしたという事実だけでここまで話題になっているだけではないのかと捻くれた見方をしていたのです。
しかしたまたまこの本を手に取る機会があり、一読してそんな思いは吹っ飛びました。実に自分がこれまで聞いてきたどんな大人のスピーチよりも胸に響いたし、論理的で説得力に富み、何より共感が持てる内容でした。
これは本当に12歳の子が作った文章なのか、よほど推敲を重ね、色んな人にも見てもらって完成した原稿だったのだろうと思っていたら、実はスピーチの会場に向かう間、揺れる車体を机に僅かな時間で書かれたものであった事を知り、二度びっくりしました。
けれど、そんな疑問と驚きも、このスピーチが生まれた経緯を考え合わせていくうちにだんだん解消されつつあります。
この少女のスピーチがどんなお偉方のものよりも人々の心を打ったのは、ただこの事を伝えたいという思いだけで造られていたからではないでしょうか。他に何の思惑や意図も絡まない、これまで自分達が学んできた事や考えていることをとにかく皆に知ってほしい。そんな彼女の真摯さがそのまま言葉になっているからこそ、今も多くの人達の共感を呼んでいるのではないかと思うのです。
読み終わった今だから言えることですが、例えこのスピーチが世界の表舞台でなく名もない講演会で発信されたものであっても、自分は同じような感動を覚えたでしょう。今12歳である方へ、かつて12歳であった方へ、幅広くお勧めできる良い言葉、良いスピーチです。
かくいう自分も12歳を(遙かに)過ぎてはいますが、まだまだこの時の彼女よりも勉強不足です。せめて少しでも追いつけるように日々自分なりの言葉を探していきたいものだと思っています。
人としての生き方 2007-05-03
私がこのスピーチに共感したのは、主張の妥当性です。
大人が下した決定が、環境問題の原因となることが少なくない。
大人が自分たちの利潤追求に熱中している間にも、
地球上の空気、水、食べ物が汚染され、資源は枯渇し、
動植物が絶滅の危機に追いやられている。
どうやって直すのかわからないものを壊し続けている、
この状況を打開する政治的決定ができないでいるのは、
我々大人の責任だ。
「不言実行、なにをいうかではなく、なにをするかで
その人の値打ちが決まる」と言ったセヴァンは、
環境問題を通して、我々に人としての生き方を問うていると思う。
8歳の私にできること 2007-01-25
感動しました。お父さんが帰ってきたときに、私はすぐに6分間のスピーチの音読をしました。お父さんも感動していました。学校で水や電気のむだづかいをなくすようにポスターを作りました。みんなにわかってもらうのはたいへんです。でも、地球のために私ができることがわかりました。ハチドリのひとしずくの話も大好きです。
考えよう、そして実行しよう。そのヒントは満載! 2006-11-23
国連の「地球環境サミット」(1992)での12歳の少女の実際のスピーチ(和訳+原英文)と、その背景を描く。
「なぜあなたがたが今、こうした会議に出席しているのか、
そして一体誰のためにこれをやっているのか、どうか忘れないで下さい。
―それは、私たち、そう、あなたがたの子供達のためだということを」
「おききしますが、私たち子どもの未来を、真剣に考えたことがありますか」
(あなたがたにとって、私たちのことは、果たして重要なことなのでしょうか?)
一言一言が、心を打つ一冊。
親たち自身が、真剣になって考えなくてはならない問題に直面していること、そして
いつも「今だけ」「自分たちだけ」を追う大人達が、長期的な視点、大きな視野で
物事を捉えなければならないという、「当たり前なはず」のことを、彼女は訴えている。
「石油の埋蔵量は、あと○○年」、これを「私達が生きている間は大丈夫だろう」と
考える大人に、我々は知らず知らずのうちになっているのではないだろうか。
考えよう。そして一つでも二つでも実行しよう。具体的に動けるヒントは満載されている。
今だからこそ、そして、今でなければできないこととして。
あなたにも私にも・・・私たちも出来ること 2006-08-18
国連の地球環境サミットで、私と同じ12歳の少女が、
世界各国のリーダーたちを前に6分間のスピーチをしました。
いつしか「リオの伝説のスピーチ」と呼ばれるように
なりました。私は、ぜひこの本を手にとって欲しいと思います。
もしかしたら、この1冊の本であなたが変わるきっかけになるかもしれないから・・・・。
この本は、主に、大人の方達に呼びかけている本ですが、
子どもの私でも感動しました。そんなスピーチで私が
一番感動した文を紹介します。
「あなたたち(大人)はいつも
私たち(子ども)を愛しているといいます。
しかし、いわせてください。
もしそのことばがほんとうなら、
どうか、ほんとうだということを
行動でしめしてください。」
もしこの言葉で感動したのなら、
本を買い、私と同じ感動を味わってみてください。
きっと、いままで読んだ事のない感動を
お楽しみ頂けるでしょう。
もう1冊、ゼヴァンの「わたしと地球の約束」もおすすめです。
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