宝島社文庫「そのケータイはXX(エクスクロス)で」
上甲 宣之
宝島社 刊
発売日 2004-05-27
パルプフィクション!? 2006-08-27
チープな文体ゆえなのか、ドライヴ感溢れる読み応えでした。特に愛子の章での愛子とレイカの死闘は寝食を忘れて読み続けた程です。電池の切れ掛かった携帯電話って、こんなにもサスペンスを盛り上げてくれるのですね。文章の巧さと話の面白さは必ずしも一致しないことが判りました。
こう云うのこそページ・ターナーと呼ぶのが相応しいかと思います。ただし、文章に美を見出す方や技巧を求める方が読むと眉をひそめるかもしれません。面白い物語をただ楽しみたい方にお奨めです!!
独特の感性は買える 2005-12-30
かるーいノリでホラーサスペンスを読ませるあたりは、なかなかのしたたか
ぶりです。正直、文章はプロのレベルに達していませんが、さほど苦もなく
読めてしまったのは不思議。
内容は、ホラーとサスペンスとギャグが入り乱れる破天荒な展開で、不思議
な魅力がありました。
携帯の機能をそれなりに巧く使っていましたが、まだまだ使い倒せたはず。
今後のエンターテイメントの担い手としてちょっとだけ期待してます。
まんが… 2005-06-14
他の方も書いていましたが本当にいい意味で「漫画感覚」。
読みやすい。スピード感、情景が浮かびやすい、メリハリがはっきりしている、スリル、ショック、サスペンス!(?)
休日家にこもって「さあ読むぞ!」ってな時には向かないです。やはり電車の移動、新幹線の移動、飛行機の移動、少々まとまった時間があるけれど寝るほどでもない場合に、最適なストーリーでっしょう!
ちょっと古めかしいハラハラどきどきがたまらないです 2005-03-16
設定はちょっと現代と古いしきたりが背景にありますが、2時間ドラマのサスペンスが好きな人にはたまらないはずです。最後までハラハラドキドキ!自分の頭の中でサスペンスドラマ描いて見ませんか?
ミステリーというかホラーサスペンス 2005-02-01
「ミステリーには、まだこんな手が残っていたか」という、ある書評家の一文に思わず手にとった一冊。
陸の孤島と化したさびれた温泉村に迷い込んだ女子大生のしよりと愛子。旅館に入ると、なぜか押し入れから携帯の着信音が。しよりが見覚えのない携帯の通話ボタンを押すと、通話相手から発せられた第一声が「今すぐ逃げだせ!」。そして、どこの誰かも分からない通話相手から、この温泉村には古より祀られている“生き神”がいて、そいつは片足、片腕、片目をもがれ、逃げられないように閉じ込められると聞かされる。さらに、その“生き神”に祀りあげようと村人たちがしよりたちを狙っていると通話相手は言う。愛子と離ればなれになったしよりは、とりあえず旅館からの脱出を試みる。一方、愛子も何者かに襲われていた。一体誰が!? 何の目的で…!?
読了し謎が解けても、あまりに非現実すぎてピンとこなかった。しよりの話はまだしも、愛子の話は無理がある気がする。しかし、信じる人がいない上に周りがすべて敵という恐怖心は存分に伝わってきた。何を信じていいのかわからず、逆に何もかもが怪しく思えてくる。その心理状態は見事に描かれており、本書の目玉にもなっている。ミステリーというかホラーサスペンスと言った方が分かりやすいだろう。
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