投資の科学 あなたが知らないマーケットの不思議な振る舞い
マイケル・J・モーブッシン
日経BP社 刊
発売日 2007-02-22
ファイナンス界最新の価値観 2007-05-19
全部で4章構成ですがひとつひとつが独立した話で完結していくので読んでいて気持ちがいいですね。
金融の専門家以外のいろいろな分野での専門家からの知識を集積したような斬新な内容で「ファイナンスの最先端分野」を紹介していると言っても過言ではないかもしれません。
ざっくり言えば「ファイナンスと心理学の融合」です。
しかし最近の流行である行動ファイナンスについては欠点を指摘し問題点を挙げる。
他にも株式投資ではもっともメジャーな指標もひとつであるPERについても
「・・・過去125年にわたって統計的に重要な関係がない・・・もっと遠慮なく言えば・・・まったく役に立たない。」と痛快に否定をしている。
最近、教科書的な企業価値やバリューやインデックス・・・そんな類を読み飽きてきた人には結構インパクトの大きい本であると思う。
これ全部頭に入れないとなると、投資は苦しい 2007-05-13
確かに面白い本だと思う。
ここに書かれているようなことをすべて頭に入れた上で、投資をしないといけないとなると、投資というのは非常に苦しい行為だと思う。
ただ、ひょっとすると時代はそういうことを求めているのかも知れない。
ウエッブ2.0の時代に入ってきたからだ。
本書でも触れられているが、チェスの世界ではデイープブルーというコンピューターソフトが人間の世界チャンピオンを破ってしまっている。
かつて、理論に頼った投資を行い、破滅してしまったヘッジファンドがあったことは事実だ。しかし、全検索が可能となったウエッブ2.0時代のコンピューターの世界が、人知による投資や投機を凌駕する時が、やがてくるのかも知れないと思う。
投資の「奥深さ」を興味深く伝えてくれる読み物 2007-04-29
経済学、心理学、統計学、カオス理論…と
さまざまな切り口で投資について語られています。
それでいて、解説がわかりやすいので
興味深く読むことができました。
投資の「奥深さ」を感じることができる気がします。
お金儲けの助けになるかどうかは分かりませんが、
純粋に株式投資や金融市場に興味がある方にとっては
とても興味深い1冊だと思います。
専門職大学院の一つのあり方を示す書かも。 2007-03-23
学術を専らとするこれまでの大学院とは異なり、ある特定領域の実務に関連した「カン所」を集中的に勉強しようとする専門職大学院では、その存在意義を世間に知らせる手段がこれまでほとんど「宣伝」しかなかった。本書は、C大学アカウンティングスクールの某教授のゼミ生達が訳した「クックブック」と同様に、専門職社会人大学院にはどのような学生があつまり、どのような目的意識のもとで勉強しているのかが、少なくともこれまで以上によくわかる、そういう本である。
勿論、本の内容も刺激的で面白い。理論を知ることは重要だが、現実世界に理論を応用する段階で人は間違いを犯すこともある。現実世界の多様な現象を観る目を養ってくれる良書。読む価値はある本である。
行動ファイナンスに食傷気味の方へ 2007-03-15
行動経済学、行動ファイナンスの書籍は多いが、投資心理と株式とを結びつけ、
且つ、その内容だけに焦点を絞っているのは本書だけだと思う。
株価の予想をして、予想通りであれば株価が変動しない理由を、競馬で人気の
高い馬券を買って、その馬が勝っても、賞金が低いのと同じ、という説明は
直観にうったえる。競馬ではわかっていても、株式投資ではわかっていないのが
現実ではなかろうか。
数式の展開される理論書ではないものの、株式投資本とは全く違い、理論と現実を
橋渡しする本である。
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