孤独のグルメ
久住 昌之 /谷口 ジロー
扶桑社 刊
発売日 2000-02
何度も読み返してしまう 2007-05-17
食事の時間は自由で豊かな時間と主人公は言います。
ピンときた方は絶対に読んでください。
美味**ぼみたいな「おめえらヒステリーかパラノイアか!」
と叫びたくなるようなグルメ描写は一切ありません。
どうか安心して読んでください。
どうしてこんな良書が世間で認められていないのか・・・
非常に不可解です。手元に置いておいて何回も読む、
そういう本なのです。
おひとりさまはいい 2007-05-08
なんか独りとつく言葉は負の意味がほんのりあり。
一人で食事していると、゜「友達とたべたほうがおいしいのに」なんて
言うひとが多い昨今。
食事こそゆっくりひとりで味わいながら時間も気にせずーーー
まー30いじょうのレビュアーの方々がかいているので多くはいわない。
一人になっているのだ。食のためにひとりで楽しんでいるのだ。
どーだ、いいだろーである。
ぜひ一読を。
美学を感じます 2007-04-27
うんちくを語るグルメ漫画は数多かれど、
食べることの楽しさ、一人の食事が自由な時間であることを淡々と描いた作品は皆無でしょう。
普通にサラリーマンが昼食をとるというだけでは面白くなりようはずがないと思ったのだけど、
連綿と続く日常こそが一番のドラマなのかもしれないと思わせてくれる一本です。
出てくる店も実際にあるところを地味に描いていて、なおかつ、それについて多くを語ることをしない。
あくまで裏側でどうしたという話は知ったことではなく、お客さんとして食事を楽しむ主人公の心情が出てる気がします。
出てくる食事に華やかさはないけども、
全国どこにでもあるチェーン店やファーストフード店などとは違った良さがしっかり出てる気がします。
食事というのはそれが与えてくれる時間を含めた体験なのだと思い出させてくれました。
基本的に主人公一人だけで話が進むのでモノローグばかりなのが癖になるリズムを生んでいます。
ただ食べる。 2007-03-21
グルメ・料理漫画は数あれども、これ程異色の作品はないだろう。定食屋の生姜焼き、回転寿司、球場スタンドで食う魚肉ソーセージカレー・・・どれも偶然に口にしたものであり、逆に目当てのハヤシライスにはありつけなかったりする。蘊蓄や美食珍味の垂れ流しではなく、かといって、日常の生き延びる食というような重い作品でもないし、漫画家はハードボイルド系だけあってサブカルチャー臭も無い。食べる事の中に主人公の生き方がほのかに漂うのが良い。巻末の原作者あとがきも傑作。野武士になるのは難しいのだ。
純粋に食を楽しむ 2007-01-08
どうと言う事のない、普段喰ってる物の話で、特にあそこの何が美味いとか、あそこのシェフはこういう工夫をしてるぞ、とかいうウンチクグルメの話ではない。
ふらりと立ち寄った店、買った駅弁、デパートの屋上のうどん。
たった一人でする外食。
わびしいか?寂しいか?
主人公の台詞が帯になっている
「モノを食べる時にはね 誰にも邪魔されず 自由で
なんていうか救われてなきゃあ ダメなんだ
独りで 静かで 豊かで・・」
たくさんの人間で囲む食卓の楽しさは格別だが、独りで静かに食う飯には「癒し」があるのだ、とまあ大げさに言えばこういうことらしい。
独り月下を散歩するような、静かなドラマに溢れているこの作品は、何ともいえない風情で、グルメ漫画というカテゴリからはみ出している。
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