ソーシャル・ウェブ入門―Google、mixi、ブログ…新しいWeb世界の歩き方
滑川 海彦
技術評論社 刊
発売日 2007-04-07
すばらしい 2007-05-09
Google、Gmailを手始めに、ソーシャル化する最近のWeb技術、例えばWikipedia、ソーシャルネットワーキング、blog、ソーシャルブックマーク、ソーシャルニュースなどを紹介。こういったツールの便利さと使い方を知るノウハウ本という側面もありますが、それ以上に「Webがソーシャル化(社会化)していて、これが続くと社会が変わりますよ」というメッセージをふんだんな例と共に伝えてくれるのが本書の最大の特徴。最近のWeb技術は、実際に使ってみてその意味や面白さの分かるものが多いので、こういうスタンスの内容は多いに的を得ていると思う。Amazonが単なるオンラインショップだとか、ブログは個人の日記で仕事や企業には何も意味がないとか、MySpaceやMixiなど子供かヒマ人のやるものだとか、YouTubeというのはケシカランとか、Googleが善玉でマイクロソフトが悪玉、といったような旧態依然とした考え方に捕らわれている方が読むと効果絶大なはず。軟硬幅広く取り混ぜた内容を、ここまで分かりやすく肩肘張らずに読ませてくれる本はなかなかない(簡単に書けそうでかなり難しいはず)。
最近のウェブ周りの出来事を網羅的に紹介 2007-05-06
ソーシャル・ウェブというとまず最初にSNSのmixiやMySpaceをイメージすると思われるがが本書はそれらに限定されず、最近のウェブの潮流であるネットワーク化されたさまざまな最近のウェブ周辺の出来事をわかりやすく教えてくれる。
もちろん、ブログの作り方や、RSSリーダーの紹介など簡単な入り口の紹介もシンプルでわかりやすく説明されているが、それは単に取っ掛かりであって目的ではない。本書が扱うものはこのブログやSNS、Youtubeやfrickrなどのネットワーク化されたウェブサービスの潮流のダイナミズムである。
はっきり言って私は本書冒頭で紹介されているソーシャルWebサービス(mixi、GREE、MySpace、Facebook、Livedoor、Blogger、2ちゃんねる、価格.com、はてな、Del.icio.us、Youtube、flickr、はてな、Newsing、Digg、PukiWiki、Mediawiki、Googleカレンダー、Google Docs&Spreadsheets、Zoho、Basecamp、Jotspot、Google、MSN、Yahoo!、Hotmail、Skype、Wikipedia、goo)は9割り方使っているし、それ以外のサービスも大体の概要は知っている。しかし、それらを含めた全体的な流れをざっと確認する意味でも本書は有効だった。
内容はしっかりしているが、ところどころ誤字脱字が目立ったのは残念だった。
Web2.0の実用書 2007-05-01
急速に発展するインターネットの現在と
具体的な使用方法を書いた実用書です。
ブログ、SNS、Googleなどをより有効に使いこなすための
HowToを知るのに最適です。
Webの世界にすでに慣れ親しんでいる方には、
周知の事実も多いと思いますが、
Webサービスの仕組みを簡潔に説明しているので、
いつも使っているサービスの仕組みがわかり、
ためになる部分もあると思います。
大人の薀蓄ノウハウ本 2007-04-20
四半世紀前にデータベースの本を書いた氏が「もしかして23年前に予見したことが今まさしく目の前で起きてるのでは」と興奮した勢いでWeb2.0のソーシャルウェブを泳ぎ回る。
長屋の隠居的コラムには「へえ」がいっぱい。元祖ソーシャルアニマルは「アリストテレス」とか、グーグルをヴィシュヌ神第8の化身クリシュナの別名ジャガーノートにたとえるかと思えば、ネット著作権で「のまネコ騒動」を持ち出したり。ウェブを自分の足で歩いて拾った雑感がとても楽しい。
英語のリテラシーの異様に高いTechCrunch翻訳チームの氏ならではの新鮮な海外情報も読みどころ。博覧強記とミーハーぶりが心地よくマッシュアップしたユーザーサイドの本ですね。
Webサービスに参加する人のための教科書 2007-04-15
本書はmixiやMySpace,Gmailなどをどう使い,どう付き合うかなど実用書の顔をしているが,本当のところはWebの世界で起きていることの社会学の本だ,ということだ.ポール・グレアムによると,ユーザーの優位化,ソフトウエアのWeb化,テクノロジー企業の優位が現在のWebに起きている特長である,とまず紹介している.
mixi,MySpaceはいうまでもなくYouTube,flickrなどもWebのソーシャル化だ.英辞郎,Amazonのアフィリエイトやカスタマーレビュー,Wikipedia,2チャンネルも「みんなの意見が案外正しい」という群集の英知への信頼を前提としたWebのソーシャル化であることを著者は繰り返し述べている.
ユーザー投票によるソーシャルニュースやブログなどのブックマークなども同じソーシャル化といえる.著者は読者をソーシャル・ウェブへの参加に誘うが,これらのWebサービスの中心にいるのがGoogleであり,YouTubeの買収などメディアの制覇を目指すその動きの本質を覚めた目で鋭く指摘しているのも参考になる.著者はTechCrunchというWeb情報の翻訳者で,最新の動向に詳しい.
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