美食の王様 ―究極の167店 珠玉の180皿
来栖 けい
筑摩書房 刊
発売日 2004-12-10
個性あふれる書籍。充実していると思います。 2006-12-03
賛否両論の本書。時間とお金、そして本当に食が好きでないと、とても書ける本ではありません。誰かにおごってもらっているんだろうか?などと考えたりもしますが、私のような一般人にはとても真似のできない日常だと思います。これがレビューで反感も買う原因ではないでしょうか。
内容はとても充実しています。出版社が「間に合わせで」編集したものや、特定のジャーナリストが推奨する特定のレストランが実際には「?」と感じられることも多い中、本書は、筆者自身の言葉で含蓄のある感想が述べられています。
何事も執念をもって取り組む、バランスを欠いた行動が一歩進んだ内容をつくりだすのだと思います。まだまだ同列に並べられないとは思いますが、ワインのロバートパーカーなど、執着心のある人物が卓越した成果を生むのであって、もっと推し進めて欲しいと思います。日本にも面白い人がいるのだと思い心を強くしました。
アニメも企業の技術者もそうですが、その分野にのめり込む「オタク」でなければ文化や進歩、多様性は生み出せないと思います。これは、応援すべき人物ではないでしょうか。
今までにない種類のグルメ本 2006-10-05
それまでは、この料理屋はまずいということが書いてなかった日本のグルメ本の世界に、ミシュラン式の批評を導入したのは言うまでもなく山本益博氏である。それ以後、日本の多くのグルメ本はそのスタイルを多かれ少なかれ導入してきた。その目で見ると、どの店の料理もほめてばかりのこの本は異様に思えるかもしれない。他のレビューでもそのようなことを書いてあるものもある。
しかし、実はこの本はそこがまったく新しいのである。つまり、この本には、おいしい店しか載せてないのである。有名店ばかり載せれば、自然とそうなるであろうという批判も他のレビューにはあるが、それもまた見当違いである。この本をよく見れば、いわゆる有名店で載っていない店もきわめてたくさんあることに気が付く。京都の和食の店で載っているのは数点であるが、そのいずれもなるほどという選択であり、その選択眼はすべてのジャンルに及んでいる。多くのジャンルで、新しい店も含めてこれだけの優良店を選択することはまさに超人的な努力と才能が必要である。
この本はおいしい料理というものへの一種のオマージュであり、いわゆるグルメガイドとはちょっと違う。その点を了解して読めば、きわめて楽しい本であり、ガイドブックとしても使うことも可能ではある。星5つとしてもいいものだが、文体には若干甘い部分があり、今後の著者のさらなる精進を期待して4つとした。
とても勉強になる一冊!!食べ歩きの必需品! 2006-06-11
私は料理人なのですが、この本はプロが見ても参考になる一冊。飲食店に勤めていても、これだけのレストランを食べ歩くのはまず不可能!料理人もこれぐらい勉強しなくてはいけませんね。でも、批評家と言うものは誰にでもなれるものではない。この本を読むと、筆者の類まれな才能が伺えます。料理に興味のある方や、プロにもお勧めの一冊。この世の中には私たちの知らないことがたくさんあります。お金にも時間にも限界がありますが、この本はレストランに行かなくてもそのお店の特徴を的確に私たちに伝えてくれています。私にとっては、レストランに一回行くのも大事。同じお金を出すなら、より良いレストランにいきたいもの。そんなときにこの本はとっても役に立っています。この本を読んでからレストラン選びで失敗することがなくなりました。是非皆さんも一度読んでみてください!!
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