ドリームボックス―殺されてゆくペットたち
小林 照幸
毎日新聞社 刊
発売日 2006-06
読んでも重いものがずーっと残りますね 2007-01-16
読んで反射的に感じたことが日本人への嫌悪感。生命や死に対する近視眼的でセンチメンタルでナイーブ
な考えというか、ペットに対して極端に振れてしまう感性に対して。無論、これを書いてる自分も決して例外
ではない。
ここに出てくる人たちは多分どこにでもいる人たち、特別な存在ではない。この本で書かれているようなことは
日本の日常的な部分が持つ問題。どこにでもいつでも起こること。先日も"絶壁犬"がマスコミで取り上げら
れ、この犬を飼いたいとの声が全国からあがった。
ただ、センターに勤める獣医師を主人公にして小説風に書く形式にしたのはナゼなんだろう?
夢 2006-09-06
彼(彼女)らが「ドリームボックス」内で見る夢はあるのだろうか。
あるとすれば、かつての飼い主たちとの幸せな一時期を夢見るのだろうか。
登場人物・経過等はフィクションながら、全体で見ればこれはノンフィクションと言える。
今、この瞬間にも捨てられる動物達が、処分される動物達が、そして彼らを処分する人間がいるのだ。
不幸であるのは処分される者・する者ともそれを望んではいない事であろう。
しかし最も不幸な事は、生き物を捨てる行為が止まぬ事であるのではなかろうか?
ペットショップの広告を見て安いだのカワイイだのと言っていた自分に吐き気を催してしまった。
巻末の犬たちの眼を直視出来ない。
犬好き読むべからず 2006-08-05
はっきりいって読後感はよくありません。
憤り・悲しさ・悔しさ・情けなさが胸の奥底からこみ上げてくるでしょう。
「まあ、こんなもんでしょう、世の中は」に集約されているかもしれませんが、世知辛い世の中のベース部分として、立場の弱い動物たちを簡単にものを捨てるように扱う人が多くいる、という部分を知るために是非読み、心に留めてほしい一冊でもあります。
真剣に今の現状と向き合える本です。 2006-07-22
子供の頃に「昨日ノラが野犬狩りで保健所に連れて行かれたみたいよ・・」とよく聞いたことがありますが 今はその頃と違い、昨日までペットとして飼われていた犬や猫が自らの飼い主の手で保健所やセンターに連れてこられる・ペットを飼う人間が増えた分 迷子になる犬や猫の数も増え そんな罪のないペット達が今毎日のように各地のセンターに送られてきている。そして殺処分に。この様な事が今日本中で毎日繰り返されている事に目を背けるな!と改めて感じさせられる本です。なぜ殺処分装置を通称「ドリームボックス」などと呼ぶのか この疑問が本書を読むきっかけとなったのですがこの本を読んでセンターでの殺処分方法にもこれまで色々な過程があった事を知りました。
この手の書籍は数多くありますが これは決して涙を誘うだけの内容ではなく 今もこうして殺処分装置「ドリームボックス」に追い込まれていく命があるという現実を真剣に考えさせられます。
写真も最後に3枚載っているだけです。
殺処分の事だけではなく 動物愛護センターの日々の活動なども詳しく書かれています。
是非一人でも多くの人に読んでほしい一冊です。
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