テレビCM崩壊 マス広告の終焉と動き始めたマーケティング2.0
Joseph Jaffe
翔泳社 刊
発売日 2006-07-22
メディア論として読むと、さまざまな示唆に富むと思う 2007-03-30
「テレビCM崩壊」。きわめて刺激的かつ挑発的なタイトルだ。しかしながら本書を読み進めていくと、マーケティングの本質からいえば、実は全く新しいことには触れられていないことに気づく。マーケティングとは効率効果的に市場や顧客に対応しながら、儲かる仕組みをつくりあげていくことだからだ(マス媒体であれ、インターネットであれ、SNSであれ、効率と効果が同時達成されれば、道具としてのメディアはなんだってよいのだ)。その証拠に既に20年前くらいから、「モノが売れない時代の広告のあり方」とか、「大衆」から「分衆」「個衆」へとか、ITを効果的に活用した「CRM」とか、成熟市場におけるマーケティングのあり方について議論がなされてきているではないか。
実は本書は、インターネットを中心に派生してきた新しいメディアと、そのメディアに接触することで変容しつつある生活者の意識や行動にどのように対応しながら、マーケティングを考えていくとよいかについて、企業のマーケターに対して豊富な事例を交えつつ、戦略的示唆を与えてくれるメディア論なのである。
この観点からいえば、マス広告(正確にはマス媒体)はニューメディアの台頭に伴って相対的にその地位を失うが、あくまでも崩壊ではなく、新しい役割を与えられる過程にあることが理解できる(その点、確かに、テレビ局や新聞社などのマス媒体社や媒体偏重の広告代理店に身を置く者にとっては脅威と感じられるかもしれない)。このように本書は、メディア論として読むとさまざまな示唆に富むと思われる。
If change is happening on the outside faster than on the inside the end is in sight.
Jack Welch
まずは行動を! 2007-03-25
テレビCMが崩壊ってショッキングなタイトルだけど、理屈は理解できる。日本にも近いうち起こりえる話だね。従来のマーケティングではなく、ニューメディアを使った新しいマーケティングの大切さは十分に認識はしているんだけど、考えるだけじゃなくまずは実行してみることが大事なんだってことを痛感した。売りには立たないかもしれないけど、いろいろチャレンジしてみようと思いました。
方向性を知るには充分 2007-02-13
アメリカの話で、他山の石。そう考えるなら危機感に鈍感すぎると思えてしまう。
TV広告への疑問を投げかける流れはここ数年で日本にも波及するだろう。本書にはないが、googleは大きく成長した。IT企業と見る向きも多いが、実態はネット専業の広告代理店である。しかも、まだ日本の広告代理店はそこにまだ気が付いていないのかもしれない。
インターネットにシフトするかどうかは別としても、TVCMが過去ほども投資効果がないというのはうすうす気が付いているにも関わらず続けている。
データベースマーケティング(という言葉もどうかと思うが・・)を行えば実態は浮き彫りになる。
大手代理店の決算を見てもWebの収益はまだまだ小さいところを見るとベンチャーにも逆転の可能性はあるかもしれない。広告代理店の将来を暗示する一冊、というと過言だろうか?
挑戦的な書 2006-11-29
私は、この本をWeb2.0マーケティングの1つとして読みました。いつでも、辞書を横に置きますが、今回も「パソコン・IT・ネット用語辞典」を活用しながら読みました。
最初は、これまでのテレビCMの崩壊の理由を書いていて、いつになったらデジタル放送でのCMのあり方が登場するのかを注目しながら読み進めました。
結果は、何となく双方向でのCMのあり方が浮かんできて、それとなく自分が考えていたのと似ていたなあという感じです。
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