これから何が起こるのか
田坂 広志
PHP研究所 刊
発売日 2006-11-23
催眠術にかけられたかのような爽快感だが 2007-05-05
同氏の著作はいつも昂ぶるものばかり。
本作も序盤の「革命」の解説から、Web2.0の件まで、その本質に迫る書きっぷりは、
催眠術にかけられたかの如く、するすると入ってくる。
特に、私達の身の回りで起こっている様々な「現状」の本質解説の部分は圧巻。
ただ、他の作品と比べると、視点があまりにマクロ過ぎて、実践的ではない気がする。
読み手の我侭であるが、「じゃあ、明日からどうすれば?」という疑念は依然として残る。
著者の描くビジョンのスケールの大きさを感じました 2007-05-05
田坂氏の著書を初めて読みました。
Web2.0革命を、技術ユートピアとしてではなく、言葉の定義通り、権力の移行を伴う革命として理解することが必要だと述べています。
この中でどのような企業が発展するのか。商品知識よりも顧客知識をもち、顧客のライフスタイルを支援し、消費者との協働を通して市場全体の進化を促していく企業。そして、ライバル企業の商品をも勧められるほど大きな器をもつこと、産業創出を狙った異業種連合を戦略にもつことも重要になる。
優れた人材は流出する。だから人材の流出を嘆くのではなく、優れた企業文化を自らが持ち、社外に出た人材との良好な関係を築いていけるよう、発想の転換が必要だと述べています。
このような厳しい変化に耐えて、私たちは働かなければならないのですが、読みながらも著者の温かさと希望が伝わってくるのは、この革命を経過することによって、かつて日本が大切にしていたボランタリー経済の価値観が、復活していくと洞察しているからです。
私はあらためて、田坂氏の深い思索を通して語られる価値観に共鳴し、このビジョンに向かいたいと思いました。
何故、日本の時代、なのか 2007-04-25
様々な分野に独特の視点で切り込んでいく筆者が、ウェブ2.0革命によってこれから何が起こるのかを記述した一冊である。変化を75項目に分け、各々端的に、分かり易く解説されている。
「情報革命」と言われていることの本質は何か。消費者が主権となるこれからの時代、市場では何が起きるのか。そして消費者が商品開発を行うようになる時代、企業は何をすべきか、ビジネスに何が起こるのか。様々な知恵が世に出て来る時代、マネジメントに求められるのはどのような役割か。これからの知識社会で「知識」が価値を失っていくとは一体、どういうことなのか。そして日本の時代がやって来るということは・・・。
未来を予測することは必ずしも容易ではない筈であるが、筆者の深い洞察により、ここで語られていることはそれなりに説得力を持っていると思われる。
これから求められる人材は? 2007-03-30
まず文章が平易で、判り易い点は見事。
若干浮世離れした展開はあるものの、
近年の社会の潮流について、
納得感のある分析と見通しを示している。
今後求められる人材が、
アーティストであるという予測は
非現実的な部分もあるが
夢のある、望ましい未来ではなかろうか。
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