ウェブ人間論
梅田 望夫 /平野 啓一郎
新潮社 刊
発売日 2006-12-14
ウェブ社会をどのように捉えるか 2007-05-22
ジャンルが違う世界で活躍するお二人ですが、本書で為されているのは、相手を打ち負かそうという、所謂「論争」とは違って、ネット社会が確立されつつある今、将来的に社会はこうあるべきでしょう、ということでの、熱き「お話会」です。
平野氏は総じて大人し目ですが、「ネットで十万字哲学を読むのと、哲学書の原書を読むのとでは、充実感が違う」というような、作家らしいことを(正確な引用ではない)時折仰っていましたが、私もそう思います。例えば、作家の大西巨人氏は、現在自身のHPを創設し、自作の小説を無料公開されていますが、やはり、氏の作品を手に取って、ページを直に捲りながら読むのと、インターネットで目をチカチカさせながら読むのとでは、正直のところ、充実感も、理解度も、全く持って違いました。
これから紙自体が無くなっていくかもしれない時代に、文学を真実に愛する作家という職業人は、大いなる危機や憂鬱を感じて当然なことでしょう。ただ、それでも、インターネットで得られる玉石混淆の「情報」と、学問を通じて血肉に染みて得られる「知識」とでは、それぞれの価値に於いては雲泥の差がある、と信じたいと思います。
web2.0とネットの対人関係 2007-05-14
本書は平野氏と梅田氏の対談したもので、現在ネット上の
注目されているGoogle,youtubeなどの話題からネット上での
コミュニティーを各自の立場で語っています。
平野氏はホームページやブログがアイデンティティーを
主体とするもの(その個人の略歴や趣味を表わすもの)から
ネット上で見つけたクールサイト、興味深い(面白い)ネタへ
徐々に移行している傾向を強調しています。
それに匿名性とそうでないものの相違点に着目しています。
これは私のよくみるサイトでも顕著な傾向です。特に
動画、音声を使ったブログは自分自身の事など話題にしない
傾向にあります。
一方、梅田氏はやはりネットは居心地良いし、趣味、価値観、
ジェネレーションの合う人々と出会えて再考という表現です。
しかし現実世界に満たされている人々はネットにハマらないと
指摘しています。
本書の中で汚点は平野氏が東浩之氏(評論家)の中傷したこと。
彼などほっておけばいいじゃないか。迷惑メールを送信してくる
奴程度に考えて平野氏には彼を無視して欲しいものです。
人間がどう変わってゆくのか? 2007-04-30
「ウェブ進化論」の著者梅田望夫と作家である平野啓一郎が、「ウェブ進化の中で、人間がどう変わってゆくのか?」について論じて行きます。二人の相容れない考え方が、議論の中で上手くかみ合い、読む人の関心事に対し、的確に答えてくれる作品になっています。
ウェブの現状或いは近未来について、相対的には、梅田氏が楽観論、平野氏が悲観論といった展開での議論になっています。その中で、平野氏はブログをやっている人の意識を5つに分類しています。
(1)リアル社会との断絶がなく、実名でブログを書き、他のブロガーとやり取りしている
(2)リアル社会の中で十分に発揮できない自分の多様な一面が、ネット社会の中で表現されている
(3)あまり人に公開するという意識なく、一種の日記として書いている
(4)リアル社会の規制に抑圧されていて、本音吐露の場所としてネット世界を捉える独白的なもの
(5)一種の妄想と空想のはけ口として、新たな人格を作ってしまっている
その上で、この(4)(5)の人たちの「2チャンネル」などでの状況を考えると不安があるとしています。
しかし、梅田氏は、それらは一部の人であり淘汰されてゆくという楽観論を展開します。
その後も、本の将来の話など今後の方向性の論議があり、作家である平野氏は不安を吐露する一方で、梅田氏は、ここでも楽観的な未来像を語ります。
今後は、リアルなものとヴァーチャルなものとの組み合わせによって、個々人の差は大きくなるだろうが、同時に生き方も多様化してゆくだろうと締めくくっています。
いずれにしても、最終的には、個人がどう対応するかということに尽きるのでしょう。
対談でこんなに刺激的なものって初めてです。 2007-04-13
面白い本でした。
対談ものって苦手だったのですが、読みやすく、またとてもわくわくして読めました。
二人の世代も仕事も違う人物が話をするというのは、キャッチボールというのか、
質問、回答、意見交換、つっこみ、なるほどという納得、違いの確認が
自然に出てくるということ。
このことってすごいことなんだと、改めて感じました。
一人の著作者ですっごく論理的に書いていったとしても、
問題提起や自分の論理の補完が、
なんというのかちょっとやらせぽかったり、
あれ?こっちからはつっこまないの?
なんて時があったりするところがあるのですが、
それが二人の対話という形式ですっごくスムーズに進んでる。
雑誌なんかの対談って面白くないものが多い。
なんというのか、私はこうです。私はこうです。
って並列的な対話が多くって、からんだり、つっこんだりが今ひとつ弱い。
守ってるというのか。
この二人の間の良さというのか、やりとり、テンポがとてもいいように感じました。
トークショーになりそうなくらい。
なので、とても刺激を受ける部分が多く、素直に頭に入り、
やってみようかって行動に促される波動を感じました。
楽しい時間でした。
どう使う? 2007-03-31
ウェブ進化論が科学技術に焦点を当てた内容に対して、
本書はウェブ進化がヒトへ与える影響に焦点を当てている。
本書にウェブ技術の内容を期待しないほうが良い。
平野氏の考えは私にとってあまりに哲学的で分かりにくかったし、
同氏はウェブ進化をとてもネガティブに捉えているように感じた。
それに対し、梅田氏は常にポジティブ。個人的にも梅田氏の意見に同感であった。
要は新たに与えられた道具をどう使うかだろう。
どんな道具でも使い方次第で白くも黒くもなる。
使用方法は個々人に委ねれれている訳だが、私は梅田氏同様、
良い方向で使う人が多数派になると思う。
さらに詳しい情報はコチラ≫
このサイト「インターネットネット」はインターネットの情報を豊富にそろえています。インターネットに関する書籍はひととおりそろえてますので、ぜひご活用ください。
テレビショッピング
TVショッピングの動画です。面白いものを集めました。これを見てもインターネット通販の勉強にはなりませんが、息抜きにどうぞ。
セルのテレビショッピング
このサイト「インターネットネット」は、アマゾン(Amazon)、楽天のアフィリエイトシステムを使って商品を紹介しています。アマゾンで購入する場合には、1500円以上は送料無料(カードを使えば、振込手数料も無料)です。楽天で購入する場合には、通常は送料・振込み手数料がかかりますが、店舗によって条件が違いますのできちんとお確かめの上ご購入ください。